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『Semafor』の動向と今後の展望
- 業務改善・DX

いつもお読みいただき、まことにありがとうございます。
おかげさまで、Semaforに関するお問い合わせを多くいただけるようになりました。最近、「他社さんの反応や関心度は?」「最近のSemaforの動向はどうですか?」といった問い合わせを数件いただいたので、昨年からの営業活動を振り返って、Semaforの近況(企業様の評価や成果など)を、筆者の所感を交えてお伝えさせていただきます。
Semaforに対する企業様からの期待
2021年は、Semaforの営業活動を本格始動させた年でした。着実にお客様からのお問い合わせが増えている状況ですが、顕著に増加しはじめたのがゴールデンウィーク明けあたりからと記憶しています。社会的にも「SDGs」「サステナブル」「食品ロス」といったキーワードの露出が増えた影響もあろうかとは思いますが、新年度に入り、各社で取り組み課題が発令され、その課題解決のためのソリューションとしてお問合せいただいたものと見受けられます。
Semaforに対する企業様のご期待(お問い合わせの動機)をお尋ねすると、下記の3点が多かった印象があります。

全ての課題とも、精度を高めるほど複雑な管理方法(極端に言えば商品ごとに管理方法が異なる)となるわけですが、各企業様の創意工夫とマンパワーでは限界があるため、Semaforの機能に興味を持っていただいたようです。
Semaforが評価されたポイント
お使いいただいての第一声で、「ちょうどいい機能だと思う。」というお言葉をいただくことが多いのですが、特に評価が高いポイントです。

また、各企業様のそれまでの賞味期限管理の取り組み方で、Semaforの評価が異なる傾向にありました。日ごろから、精度の高い管理をなされている企業様ほど、Semaforの導入効果を認めていただく傾向にありました。その要因が、必要な機能に対応できており、かつ、導入効果が認められていることにあったと確信しております。
現在の契約・トライアル状況
現状の契約企業様は、1社です。十分な効果検証の後、昨年12月に2店舗で契約。最適な運用方法を模索しながら徐々に店舗を拡大なされています。今月中には15店舗でのサービス導入を予定しています。
その他、トライアル中の企業様は、今月中には5社となります。我々は、サービス導入の契約を急ぐことなく、十分なトライアル期間(3か月間無料)で、機能性と効果を検証していただくことを基本方針としています。
また、トライアル期間~本導入の開始にあたっては、サポートサービを充実させて対応させていただいております。1店舗の一部のカテゴリーからトライアルが可能ですので、お気軽にご相談ください。
「生産性を高める」という課題
さて、日本では、生産性の低迷が続いています。OECDデータに基づく2020年の日本の就業者一人当たり労働生産性は78,655ドル(809万円)、OECD加盟38カ国中28位。1970年以降最も低い順位になっています。あらゆる企業で、「生産性を高める」という課題が重要視されているのではないでしょうか?


「生産性」を高めるサービスを目指して
人手不足や人件費アップなどの与件も加わり、今後、生産性を高める課題はますます重要視されていくでしょう。我々の見識の浅さでは生産性を高める根本的な策を論じることはできませんが、しかし、”生産性の高い国々で普及し評価されている技術や手法を取り入れてみること”は、極めて合理的で効率的ではないか?と考えています。それなら我々でも貢献できそうです。
Semaforの生みの親は、スウェーデンの企業です。彼らとは、毎週、定例のオンラインミーティングを重ねているのですが、確かに、彼らの視点・ロジック・スキル・手法・デザインに触れるたびに、シンプルで合理的な考え方を実感しています。さらに彼らは、生産性の高い国でも知られる欧州諸国とベストプラクティスを重ね、サービスの質を高めてきました。その知見を日本中に広めることでその課題解決に向けて、微力ながら貢献できるのではないかと考えています。
我々は、Whywasteのグローバル・ネットワークの一員として、各国とのベストプラクティスの共有に参画し、さらなる進化を目指しています。ご期待ください。

「Expiry Management(エクスパイリー・マネジメント)」は、賞味期限管理に特化したデジタルツールです。
商品ごとに賞味期限を入力するだけで販売期限を自動モニタリングし、期限が近づいた商品をスタッフへ即座に通知します。これにより、チェック作業の負担を大幅に軽減し、廃棄ロスの削減にもつながります。
この記事を書いた人
小川訓昌
約30年にわたり、大手流通のプロモーションやコミュニケーションデザインの企画業務に従事。 2011年、米国オレゴン州ポートランドへの視察ツアーで「サステナビリティ」の概念とライフスタイルを体験。 2019年、スウェーデンのフードテック企業Whywaste社を訪問し、当社が開発した賞味期限管理アプリ「Semafor(セマフォー)」と出会う。 2020年、Whywaste社とのグローバル・パートナーシップを締結。 2021年より日本の小売業から食品廃棄物を削減することをミッションとしたWhywaste Japanプロジェクトを立ち上げ、Semaforアプリを核とした事業展開を推進している。
