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ドラッグストアにおける、Semafor実証実験の結果とは?
- 業務改善・DX

レデイ薬局様が、有効期限管理アプリ『Semafor』(セマフォー)を213店舗にて導入いただくことになったことは、前回のブログに記載させていただきましたが、月刊マーチャンダイジング11月号にて、レデイ薬局 白石明生 代表取締役のインタビュー記事が掲載されました。今回は、月刊マーチャンダイジングを発行するニューフォーマット研究所様のご承諾の元、その記事内をご紹介させていただきます。

“期限チェックの時間が70%も減りました。”
レデイ薬局様では、既に運用を開始していたカウンセリングやシフト作成業務等のDX推進に加えて、期限チェック業務のDX化をねらい、有効期限管理アプリ『Semafor』(セマフォー)を約3か月間にわたり試験運用を行いました。トライアル店舗は3店舗。トライアル店舗でのSemafor使用前と使用後のデータに加え、Semaforを使用しない3店舗との比較検証をなされました。白石社長は、その結果をインタビューにて語られています。※インタビュー時には213店舗への導入が決定していました。
「ドライ食品の期限チェック」をデジタルで管理する仕組みの全店展開を進めています。3店舗での実証実験したところ、期限チックの時間が70%も減りました。「セマフォー」というヨーロッパのソフトですが、日本で100店舗以上の店舗で導入しているのは、当社だけです。
ドライ食品の期限チェックは毎月1回すべての棚をチェックしますが、期限が近くなりアラートの鳴った商品だけを毎日チェックする作業に切り替えます。すべての商品の期限を最初に入力する手間はかかりますが、運用が始まると期限チェックが70%も減ります。

当社の実証実験データはすべて公開しています。
こういう省力化のツールはどこが導入しても構わないと思います。どれだけ作業時間が減ったかという当社の実証実験データはすべて公開しています。
プラットフォームとして使用できるものは、競合相手も含めてみんなで利用すればいいと思います。本業の分野ではないですから。
ありがたいことに、白石社長は、Semaforに関する実証実験の結果データをはじめ、今後の本導入後のデータもオープンにしていただけると仰ってくだっています。すでに、導入直後の各店舗におけるチェック状況や店舗スタッフの声などのデータもご提供いただきました。これらのデータは、次の機会に共有させていただきます。
また、店舗オペレーションにおいても効率的な方法を共有できるような、ユーザーネットワークを創っていくことで、廃棄ロスの削減、業務改善、ひいては、廃棄物削減による社会課題の解決に貢献できればと考えております。
すでに、薬品・化粧品・日用品でもSemaforを使用!
導入から1か月、早くも非食品部門における有効期限チェックにSemaforを使用いただいています。販売期限が非常に長い市販薬でも、毎月の定期チェックを実施していたため、作業負担の削減効果は絶大で、「感覚的には作業時間の削減率は90%以上なのでは?」との店舗スタッフの声もあがっているとのことです。
「Expiry Management(エクスパイリー・マネジメント)」は、賞味期限管理に特化したデジタルツールです。
商品ごとに賞味期限を入力するだけで販売期限を自動モニタリングし、期限が近づいた商品をスタッフへ即座に通知します。これにより、チェック作業の負担を大幅に軽減し、廃棄ロスの削減にもつながります。
この記事を書いた人
小川訓昌
約30年にわたり、大手流通のプロモーションやコミュニケーションデザインの企画業務に従事。 2011年、米国オレゴン州ポートランドへの視察ツアーで「サステナビリティ」の概念とライフスタイルを体験。 2019年、スウェーデンのフードテック企業Whywaste社を訪問し、当社が開発した賞味期限管理アプリ「Semafor(セマフォー)」と出会う。 2020年、Whywaste社とのグローバル・パートナーシップを締結。 2021年より日本の小売業から食品廃棄物を削減することをミッションとしたWhywaste Japanプロジェクトを立ち上げ、Semaforアプリを核とした事業展開を推進している。
