レデイ薬局様は、昨年の10月より、213店舗にてSemaforを導入いただいております。今回は、レデイ薬局様のご協力をいただき、3か月にわたるトライアルの検証データと、導入の決定に至ったポイントを公開させていただきます。今回のレポートでは、トライアル中に発生した課題とその対処方法と結果についても開示していただいています。業務改善ばかりでなく、有効期限管理方法そのものの見直しという、Semafor導入の波及効果もお分かりいただけると思います。

2023年1月31日 Whywaste Japan シニアオフィサー 小川 訓昌

【有効期限チェックの課題】

レデイ薬局様の有効期限チェックはこれまで、カテゴリーごとに商品特性に合わせたチェック頻度を定め、定期的な全品チェックを実施。月平均で、58.9人時を要していました。DX化による業務の効率を刷新していた同社は、有効期限チェック・管理の業務においても、次の課題を有していました。

1,運用ルールに沿った期限チェックの実行
2,作業時間の短縮
期限切れによるクレーム削減

【トライアルの概要】

そして、課題解決のためのデジタルソリューションとして、Semaforに注目していただき、3か月にわたるトライアルにて導入効果の検証をしていただきました。

<トライアルの概要>
期間:2022年4月1日~6月30日
店舗:トライアル店(3店舗)+比較店舗(3店舗)
対象部門:菓子カテゴリー(平均取り扱いSKU:約1,200SKU/店)
<検証内容>
① 店舗での作業手順・人時計測、削減可能時間の確認
② 本社での作業手順確認

【検証結果】
1、人時結果と効果

作業時間の比較(店舗平均)

◎ 導入初月については、初期登録時間を要する為、通常月の約2倍の人時が必要
◎ 導入3か月目の6月時点での必要人時は、前月比較で67%減、比較店舗との比較で61%減
◎ システム導入による削減効果は、3ヶ月目以降にて、60%程度を見込めると判断

【作業人時の削減効果のシミュレーション】 ※月額/店 ※1人時@1,000円にて換算

2、作業手順の確認結果

◎ 当初予定していた備品購入等の必要もなく、想定通りの内容で確認は完了。
◎ トライアルの中で発生した懸念事項、改善要望についても、運用上での解決が可能な範囲。
◎ 本社側で行う棚割り情報の登録についても、問題なく反映できている。
◎ 期限チェックが必要な商品の撤去期限等について整理が必要な状況。
◎ 本社側にて週1回の新規登録の取り込み作業が発生。(約10分~15分)
◎ 店舗にて、棚割に採用されていないスポット商品(改廃リスト外)を取り扱った場合は、店舗での商品情報登録業務が発生(1件当り1~2分)

【参考】 トライアル中の調整項目 ~期限管理ルール~

1,トライアルで判明したこと⇒ ルールと現場作業の乖離が顕著、又は遵守している店舗とそうでない店舗の差も顕著   
・ 期限+30日の撤去ルールについては、店舗判断で処理を行わず継続販売
・ 期限+45日の半額ルールについても、 過剰な値引き販売を招く事から店舗判断で処理を行っていない事例多数
2,調整⇒ トライアル期間中に撤去ルールを変更して店舗運用を見直し(14日前撤去)

【総合評価 ※Semafor導入に至った重点ポイント】

1,事前プレゼンで伺った改善見込み(作業改善)を元に弊社で作成した効果見込みに対して、テスト店舗でほぼ同程度の効果を確認することができたこと。
2,その結果についても、「期限チェックが必要な対象SKUの絞り込みによる削減」という現場がイメージしやすい理由による効果であったこと。
3,基幹系システムとの連携を行わない事によって、導入に伴う負担が軽いこと。
4,基幹系システムとの連携を行わない事によるデメリット(店舗単位での商品登録作業発生)に対する弊社からの改要望への対応が柔軟であったこと。
5,他社システムと比較して完全なペーパーレスであったこと。

レデイ薬局様では、導入以降、化粧品や医薬品など非食品部門の有効期限管理にもSemaforをご使用いただいています。販売期限が非常に長い市販薬でも、毎月の定期チェックを実施していたため、作業負担の削減効果は絶大で、さらなる作業時間の削減が出来ているとのことです。

Special Thanks!
株式会社レデイ薬局 営業本部業務改善部 部長 矢野智則様

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