Whywaste Japanは、先月、東京ビッグサイトで開催された「リテールテックJAPAN 2024」に出展し、さらに、セミナー会場では「賞味期限チェックの作業時間を80%削減した方法とは?」と題した講演を行いました。展示ブースには多くの方々にお立ち寄りいただき、セミナー会場も視聴の皆様で満席となり、賞味期限管理への関心が高まっていることを実感できるよい機会となりました。ご来場いただいた皆様には、心から感謝申し上げます。
今回は、セミナー講演で好評をいただいた「賞味期限チェックの作業時間を削減するポイント」についてご説明いたします。業務改善の要件を整理するための資料となれば幸いです。

2024/04/12 Whywaste Japan シニアオフィサー 小川訓昌

賞味期限管理の意義は多岐にわたります。
まず、最も重要な意義は<消費者保護>です。正確な賞味期限管理は、お客様の健康と安全を確保します。お客様は安心して商品を購入し、健康リスクを最小限に抑えることができます。
また、<社会的な側面>では、環境への配慮があげられます。賞味期限管理を通じて食品ロスを削減し、環境への負荷を軽減することができます。環境対策は今後ますます、企業責任として重要視されるものと思われます。また、法的規制を遵守することは企業としての責任であり、商品の品質と安全性を保証する重要な手段となります。
<経営的な観点>では、お客様からの信頼を維持することがあげられます。正確な賞味期限管理は、お客様に対する信頼を高め、ブランド価値を向上させます。また、収益向上という点でも重要です。商品の回転管理を行うことで、在庫を最適化し廃棄ロスを最小限に抑えることができます。それは、損金を削減させるとともに、廃棄処分のための経費を削減させる効果を生み出します。
<総合的に考えると>、賞味期限管理は消費者、社会、そして企業にとって重要な利益をもたらすことができます。

賞味期限管理は非常に複雑であるということは、是非とも押さえておきたい与件です。店内には膨大な数の賞味期間が存在する訳ですが、商品ごとに異なる賞味期限切れの日付けを持ち、チェーン店ごとに販売期限(この商品は賞味期限の何日前に販売を終了しなければならない)のルールがあり、日付を管理(販売期限の何日前にどういった対処をするか?)するルールも存在します。店舗スタッフにとって、これらのルールを覚えることは難しく、正確に実践することは容易ではありません。

賞味期限管理にはいくつかの課題があります。
<作業負担>多くの店舗では定期的に全ての商品をチェックしていますが、これには膨大な時間と労力がかかります。人海戦術で対応していらっしゃいますが、実は、チェックする必要が無い商品まで一品一品の賞味期限を確認していらっしゃいます。すなわち、無駄な作業をしていらっしゃるわけです。その商品数は、平均で7~8割の商品数に及びます。それは、店舗スタッフにとっても、肉体的、精神的に疲弊する作業となっているのが実情です。
<クオリティ>管理の精度に自信が持てないとお悩みの店長さんもいらっしゃるのではないでしょうか?人的ミスのリスクもご心配だと思われます。クレームの発生やお客様からの信頼を失うことにも通じる大きな課題と言えます。
<ソリューション>さらに、管理する仕組み(ソリューション)を所有していないことは企業としては問題です。各店が賞味期限を正確に管理する仕組み、本部が全店舗の賞味期限管理状況をを俯瞰で把握できる仕組みを構築することが必要です。

賞味期限チェックの作業時間を削減するためのポイントはいくつかあります。
最も効果的なことは、<作業工数を必要最低限にする>ことです。具体的には、賞味期限を記録(入力)する数を最小限にすることや、チェックする対象商品数を最小限にすることが重要なポイントとなります。これにより、作業時間を削減し、効率性を向上させることができます。
また、<デジタル・ソリューションの導入>は必要です。前述したように、賞味期限管理は非常に複雑です。誰もが、正確に単品管理することは不可能ではないでしょうか?そこは、デジタルにたよることが得策と言えるでしょう。また、モバイルデバイスを使用し、チェック作業データを一元管理することで、作業の効率化と情報の正確性を確保することができます。例えば、売場で賞味期限をメモし、バックルームでパソコンに入力、チェックリストをプリントして、売場で作業など、手数の多い管理は非常に非効率です。すべての管理・入力作業がモバイルデバイスで完結させることが可能です。パスコン無し、ペーパーレスで稼働するソリューションをお勧めします。
さらに、<作業の平準化>が重要です。定期チェックのような人海戦術で対処を行うような作業量の波を作らずに、期限チェックを毎日のルーチン業務に組み込むことで、効率的な作業スケジュールを確保することができます。そのためにも、誰もが使いやすいソリューションを採用し、感覚的に操作ができるインターフェースを持つデバイスを使用することもポイントとなります。スタッフのトレーニングや運用をスムーズにすることも利点となります。

■おすすめのソリューション

これらのポイントを組み合わせることで、賞味期限チェックの作業時間を効果的に削減し、効率的な管理を実現することができます。その最適解のひとつとして、「Semafor」(セマフォー)をご提案しています。